ウェディングプロデューサーに聞く

『今こそ、業界全体の底上げを』

 九州を中心にウェディングプロデュースをされている、ヴィヴォラシータ代表の林さん。年間30件以上のトータルプロデュースをこなし、ホテルからコンサルティングの依頼も多いという大人気のプロデューサー。そんな林さん、「いったいどれだけの“オシメ”を贈ったか??」というくらい、挙式後のお客様とのお付き合いも大切にされ、新郎新婦から絶大なる支持を受けています。
一体どうしたらそんな素敵なプロデューサーになることが出来るのか?
社会人10年目にしてブライダル業界に飛び込んだという林さんにインタビューさせていただきました。

林 嘉津美さんKatsumi Hayashi
林 嘉津美さん

Wedding and Party Planning
 Vivo La Cita(ヴィヴォラシーター)代表
全日本ブライダル協会認定
  Bridalコンサルタント1級
  Weddingプランナー
  Weddingプロデューサー
  シビルWeddingエグゼクティブディレクター
全米ブライダルコンサルタント協会認定
  プロフェッショナル・ブライダルコンサルタント

「私たちはチームです」を基本に・・・

c0196724_052399.jpg林:友達の結婚式に出席した方が「とても良かった!」とご指名いただくことが多々あります。でも私の場合、同じプランのプロデュースを2度することはありません。お客様が同じプランを敬遠することもありますが、何より人はそれぞれなので、100人いれば100通りのプランがある。ウェディングプランナーとして重要なことは、お客様を理解すること。何を理解するのかというと“見えないもの”。つまりお客様のプライベート。これがわかれば自分でウェディングの方向性が示せるはず。お客様との打合せには、様々なドラマがあります。新郎新婦が打ち合わせ中に喧嘩し出すこともしばしば…。でも、そうなればこっちのもの! 私の前で喧嘩をしてくれた、これはお客様が私に信頼をおき、プライベートの枠に入ることを許してくれた証拠なのです。(喧嘩は一例ですが)プライベート見せてくれさえすれば必要な提案、オリジナルのプランは山のように出てきます。つまり、お客様とプランナーは、ウェディング遂行する一つのチームなのです。

Q:なるほど、プランナーにとってコミュニケーション能力が第一ということですか?
林:それだけではダメです。知識のないプランニングは嘘になりますから。ウェデイングプランナーというのは、お客様毎にどれだけの提案が出来るかが勝負です。提案の幅を広げる努力をしなくてはならない。ひとつのことにとらわれるのではなく、何事にも応用できる知識と経験が必要です。「プランナーであれば知っていて当然!」という事ことを知らない人が意外に多いと思います。

Q:例えば?
林:びっくりするのはフォーマルウェアの知識がないことや、結納の知識がないこと。結婚式の基礎ですよ!基礎知識がないことは、お客様に恥をかかせることにもなります。例えば、午前中の結婚式でお父様がタキシードを着てしまったとか。プランナーが提案して差し上げるべきですよね。

疑問を持つことが大事

c0196724_19423889.jpgQ:林さんは勉強されたのですね。
林:もちろん全日本ブライダル協会(以下、全日本)のセミナーで!!(笑)全日本のセミナーで、ウェディングの歴史やフォーマルウェアの知識、結納・婚礼のマナーも学びました。中でも、今、大変役に立っているのはカラーコーディネートに関する知識です。一概に“合う”“合わない”でプランの方向性を決めてしまいがちですが、全日本のセミナーでは、色の組み合わせや使い方が問題で、そのことにより無限の可能性が生まれると言うことを学びました。このことを意識し、実践するようになってから、私のような特定の会場を持たないプロデュース会社のプランナーでも、多くのホテルや会場からプロデュースの依頼を受けるようになりました。

Q:なるほど、セミナーで教わったことが実際の仕事に役立っているわけですね。
林:教わるだけではダメです。「何故これはこうしなくてはいけないの?」「これをするのはどういう意味があるの?」といった疑問を自ら感じ、自分自身で知識や理解を深める作業をしなくては教わる意味はありません。

Q:日々努力が必要ということですか?
林:努力というか… 当たり前のことですね。私にとってこの仕事は天職ですから。(笑)

ブライダル業界を活性化させましょう!!

c0196724_18504750.jpgQ:ウェディング業界に対して想うことはありますか?
林:もっとプランナー同士で情報を共有するべき!情報の共有は、業界全体の底上げとして非常に大切なことだと思います。例えば、各都道府県の特徴を生かせば47通りのウェディングが出来上がるわけで、それ組み合わせればプランは無限に広がる。そこの地域では当たり前のことでも、場所が変われば知らないことがいっぱいあるじゃないですか!情報を持ち寄って勉強会なんか開いたら面白いんじゃないかな?みんなでブライダル業界を活性化しませんか?
セミナーに参加するのもその一つだと思います。全日本のセミナーは個人の力を磨ける場所。皆、和気藹々とした雰囲気ですよね。同じ志を持った同志たち。私は今でも連絡を取り合ってますよ。最近良く見かけるのは、業務に追われて仕事をこなすだけのプランナーさん。これでは良い仕事は出来ませんし、業界はどんどんレベル低下して行きます。全国のプランナーさん、もっと勉強しましょう! 情報交換しましょう! 私たち自身の力でブライダル業界を活性化させましょう!!

インタビューを終えて・・・

 とってもパワフルで、何よりブライダルが楽しくて楽しくて仕方がない! ご自身の話にもありましたがまさに天職。これに尽きる感じです。同じプランは2度と立てない。この自信は確かな知識と探究心から来るのではないでしょうか?

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林 嘉津美さんのブログ『言わねばならぬ』